知床大自然の秘密に迫る
知床半島は山脈そのものだ!
知床半島は中央部を高い知床山系の山々が連なっており、最高峰は、道東でもっとも高い山である羅臼岳の標高1661メートルになります。この山は知床横断道路の知床峠から見ることが出来ます。他にも知床岳、硫黄山、サシルイ岳、知西別岳(ちにしべつだけ)、遠音別岳(おんねべつだけ)、海別岳(うなべつだけ)など15ほどの山々があります。これらを知床連山/知床連峰といいます。知床連山は新生代第四紀にできた火山であり、地層の上に溶岩が層になって重なっています。特に羅臼岳の山頂には、溶岩が固まってできたドームがあり、ウトロ側の山腹には溶岩の跡で盛り上がっているところがあります。ウトロ側は断崖絶壁!
ウトロ側つまりオホーツク海側の海岸線は断崖、つまり切り立った崖そのものです。高さは100mくらいになるところもあります。ウトロ側はとにかく断崖絶壁で、滝も多いですし、奇岩も多いわけです。これは、昔に噴火した羅臼岳からオホーツク海に流れ出した溶岩が、流氷によって長年にわたって削られたためです。それゆえに、半島の奥地まで続く道路は充実していませんし、沿線に人が居住するのが難しくなっています。人を寄せ付けない地形ということです。羅臼側は浜辺!
一方の羅臼町側は浜辺もあります。ウトロ側と違って、流氷は沖合いにとどまっていることも多く、流氷の押す力が弱いためです。羅臼側の海岸線には、羅臼昆布の番屋を中心に知床半島の比較的奥まで人々が居住しています。でも、道路は途中で切れている状態です。その先からはやはりウトロ側と同じく流氷の影響が大きく、断崖のところも見られます。知床の奥深くはまさに「地の果て」です。そんな厳しい自然地形、まるで隔離されたような大自然の秘境「知床」なわけです。半島の両側では気候が違う!
山地をはさんで両側はまったく気候が違ってきます。斜里町ウトロ側は、夏の間は快晴が多いのですが、冬になると、流氷が海を遮断する関係で、気温が羅臼町側よりも下がります。一方の羅臼町側は、夏場は雨や霧が多くなります。冬は雪が多く気温が斜里町より高めです。対照的ですね。両側は快晴というのは珍しいです。豊富な自然が満載の知床!
豊かな自然形態・生態系が魅力です。人を寄せ付けない地形・環境によって、大自然の秘境と呼ばれてきましたし、自然が守られてきました。ヒグマ(世界で最も高密度の生息)、エゾシカ、キタキツネ、天然記念物であるオオワシ・オジロワシ・エゾシマフクロウ・クマゲラ・ヒシクイ・マガンといった鳥類とカラフトルリシジミ(昆虫)、エゾオコジョやラッコといった希少種、トドやシャチやゴマフアザラシ・ゼニガタアザラシなどの海洋生物、サケやマスの遡上、流氷や、スケソウダラなど魚たちなどなど、北海道を象徴する動物たちの「まとめ」であり、本当にここでは動植物が生き生きしています。鹿さんに会えますか?
お喜びください。鹿さんに会えます。エゾシカですね。それがかなりの高確率で遭遇します。私が行ったときで、10頭以上も見かけました。ま、朝方だったということもあるのでしょうが、特にウトロ側の知床自然センターから知床五湖、知床峠にかけて遭遇率が高かったです。ふつうに国道の路肩で草を食んでいる光景を見ることがあります。数頭の群れで現れることも多く、オス・メス・メス・メス・メス・子みたいなこともありえます。近寄ってもそんな簡単には逃げないのでいいのですが、えさを与えてはいけません。羅臼町の海岸線には、道路と森林との間にフェンスが張られていて、中にいることもあります。国道334号線の斜里~ウトロ間の海岸線沿いも同じことが言えます。ただ注意してほしいのは、エゾシカの飛び出しです。急に飛び出すので事故の確率も高いようです。エゾシカ詳細はこちら熊さんに会えますか?
熊さん、つまりヒグマにはエゾシカやキタキツネほど会えません。というか会ったら危険でしょう。会わない方向でお願いします。確かに知床はヒグマの生息数が世界でも有数なのですが、人がいるようなところにのこのこと顔を出すような動物ではありません。基本的に臆病なのです。だから、熊よけ鈴を鳴らしたり大声を出して歩くことが進められているわけです。で、ヒグマがよく出没するといわれているのは、知床五湖の三湖から五湖まで、また、それより奥地です。特に、通行禁止であるルシャ川までの知床林道の先は特にヒグマが多く生息しているとされています。ま、一般人は行くことができないので問題はないのですが、知床観光船から岸辺にヒグマを見ることができたりしますし、一般国道などでも出没することがあります。熊よけ鈴or大声が必要とされる観光名所は、フレペの滝散策路・知床五湖(特に三湖~五湖)があげられます。とにかく、知床に行ったらどこにでもヒグマがいると考えて行動しましょう。ヒグマ詳細はこちら陸と海の生態系の相互関係が魅力!
知床が世界自然遺産に選ばれた理由のひとつがこれなのですが(詳しくは後のページで取り上げます)、流氷→良質プランクトン→サケ・マス→ワシタカ類やヒグマ→知床の土壌に恵みを!→海へ・・・という構図で、この食物連鎖が人を寄せ付けない知床の中で行われています。本当に自然豊かなわけです。羅臼側も漁業の町!自称「魚の城下町」!
羅臼町は「魚の城下町」と呼んでいます。羅臼町は海産物が良質であることでも知られていますね。「羅臼昆布」も高品質で有名です。良質である理由のひとつが「海洋深層水」。羅臼町の道の駅に行けば「らうす海洋深層水」「知床深海の水」といった商品が売られているし、「海洋深層水アイス」もあって、羅臼=海洋深層水というイメージも強くなってきました。深層水というのは、海の底深く、太陽光が届かないところで、上層の海水と混ざり合うことなくミネラル豊富&無菌というメリットがある水です。羅臼沖の根室海峡は、その深層水が浮上する海域(湧昇域)なんだそうです。これは漁場としても最適な環境ということができるようです。そんな、羅臼の海洋深層水を使った商品はたくさんあるんです、実は。たとえば・・・
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深層水バスエッセンス 「スリミング・美肌・リラツクス」という3つの機能がある新入浴剤です。ベースになっている水はもちろん?そうです、羅臼町の海洋深層水。ミネラル豊富ですからね。科学的汚染は無くそれでいて栄養素満載。ミネラルや無機栄養素など60種もの栄養素が含まれていることもあって、医療だけでなく美容に最適なわけです。マグネシウムは海水の10倍だから、絶大な発汗効果が期待できます。一度、つかってみ?「深層水バスエッセンス」を・・・。(2800円) |
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知床ラウス産甘口粒うに 羅臼町の海洋深層水を使って、しかも極限まで塩を控えることによって「甘口」の粒うにができます。うにの中でエゾバフンウニは人気が高く高級、しかも知床の海は流氷があるから栄養のある羅臼昆布が育ち、それを食べたうには極上の味になります。昔ながらの作り方では、羅臼の海洋深層水を使ってうにを寝かしています。海洋深層水はほんと、欠かせないんですね。 |
垂直的分布と言われる知床の植生!

垂直的分布って?半島でありながら海岸線から山頂まで1600メートルという標高差なのでありますが、それゆえに、数多くの、多様な植物を観察することができるという意味です。日本でも北に位置することで、本州では2500メートルの標高に行かないと見れないような植物を、知床なら知床峠をひと越えすれば見ることができます。峠の頂上付近はハイマツ林です。また、気候が羅臼側とウトロ側では違うということは前述のとおりですが、そのために山脈の両側では植生も若干違いが見られます(上図)。
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知床自然観察ガイド 知床財団が発行する、自然の魅力満載のガイドブック。山・森・草原・川・海の5章及び人と自然のかかわりの部分からなっていて、知床の自然の仕組みを解説します。巻末には知床データブックもあり、これ一冊で、知床大自然を完全マスターできますよっ! 山の章 地の果ての山々 森の章 ヒグマの棲む森 草原の章 エゾシカの戯れる草原 川の章 サケの遡る川 海の章 流氷の訪れる海 人と自然の章 いにしえのころ フィールドガイド 知床データバンク |
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知床 コア・アソシエイツの「知床」といういたってシンプルな題名の本。早い話が2005ガイドブック。自然の尊さを知るたびに出ようと副題がつけられています。スポットマップつきで知床観光にはお役立ちの一冊になるはず。斜里町の知床八景と、羅臼町の知床羅臼八景という合計16の景勝地も網羅。北の国から2002遺言のロケ地となった羅臼町の探索しようというユニークな章もあって楽しめます。ほかにも飲食や宿泊・土産などを収録。必携ですね。 |
2.「知床」の自然環境と気候
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